白髪染めを失敗!!染め直しはできるの?気を付けるべき注意点とは?　

白髪に悩む人にとって、白髪を染めることはとても大切な意味を持っています。単に見映えをよくするだけでなく、白髪染めをすることによって気持ちも若々しくなり、自信も持てるので、メンタル的にもポジティブになれます。

それなのにせっかく染めた仕上がりが、不十分だったり、事前に思っていた色と違う仕上がりになってしまったりしたら、本当にがっかりしてしまいます。白髪染めは美容室で行うにせよ、家庭で染めるにせよ、手間と費用がかかります。髪や頭皮にダメージも与えるので、できれば回数を少なくしたいし、仕上がりも満足いくものにしたいですね。

この記事では、白髪染めに失敗した経験のある人や、白髪染めに失敗して困っている人の、

「せっかく、白髪を染めたのに、全然思っていた色と違った・・・　何が原因だったの？」

「サンプルを見てオーダーしたのに、明るい色になっちゃったじゃない！」

「自宅で失敗した白髪染めを、美容室で染め直せるの？」

「染め直しで、希望通りの色に直せるの？」

などの疑問を解決するために、白髪染めを失敗してしまう原因や、失敗のリカバリーはどうすればよいか、などを検証してみました。

白髪染めに失敗してしまう理由とは・・

白髪染めがうまくいかない理由として、髪の毛の性質が十人十色なので、同じ白髪染めを使用しても、仕上がりが変わってしまうことがあげられます。そのため、美容室のプロの施術でも、仕上がりに満足がいかない場合もあります。ましてや家庭で市販のヘアカラーを使用するとなると、さらに失敗する確率が上がってしまいます。

家庭での白髪染めの失敗の原因には、次のようなものがあげられます。

1. カラーを選ぶ時点でのミスチョイス
2. 白髪染めのぬりムラ、過剰な放置時間で、染め上がりにムラが出てしまう
3. 白髪染めをしていくときの順番を間違えて、部分によってムラが出てしまう
4. 髪質の違いによって、染まり過ぎたり、染まらなかったりする

美容室のカラー剤は、細分化されて豊富なカラーがそろっています。また、それを使う美容師もプロなので、どんな仕上がりになるのかを、その人の髪質も考えながら使用するので、失敗が少ないのですが、市販のカラー剤のカラーバリエーションは比較的大まかです。さらに、「誰でも染まる」をうたい文句にしているので、どのような髪質でも染められるように、強めに染まる傾向があるので、染め上がりが思ったより暗いということになりがちです。

何となくこのぐらいだろう、という感じで白髪染めの色を決めてしまうと、失敗の原因になります。

自分で鏡を見て白髪染めをする場合、頭頂部や前面は比較的見やすいので、均一に染め上げることができますが、後頭部や耳のうしろなどの見えにくい場所は、白髪染めをぬったと思っていたのに、実際はきちんとぬれておらず、色ムラになってしまうこともあります。

また、商品に記載されている放置時間より、長く放置してしまったりすることも、染め上がりがうまくいかない原因となります。

白髪染めをぬっていく順番は、本来は頭皮に近い根本から、毛先にかけて染めていくのが正しいのですが、毛先から染めていくと、髪の根本までうまく染まっていないことがあります。

毛先は元々染めやすく、前に染めたことがある場合はすでに染まっている場所です。ここでさらに毛先を先に染めてしまうと、元々染まりやすいうえに、髪の根本より時間的に長く染めることになってしまい、頭頂部だけ染めあがりが薄くなってしまった、という失敗の原因になります。

白髪染めは、髪の毛のキューティクルの間から浸透して髪を染め上げていきます。したがって、パーマやドライヤーなどでキューティクルがこわれている、いわゆるダメージヘアの場合、白髪染めの薬剤が浸透しやすく、より暗く染まります。反対にキューティクルがしっかりと密に並んでいる太くて丈夫な髪質だと、薬剤がなかなか浸透しないため、染まりにくくなります。　

そのため、毛先が傷んでいると、そこだけ色が暗くなってしまうということがおこるのです。

このような白髪染めの失敗ですが、リカバーできるのでしょうか?　また白髪染めの種類によっても変わってくるのでしょうか?

白髪染めの染め直しは可能!　リスクはどうなの?

結論からいうと、白髪染めの失敗は染め直しなどによって、リカバーできます。ただ、白髪染めの種類などによって、その方法は変わってくるのと、いくつかの注意点もあります。

前提として、「染め直し」は、通常、1～2か月に1回ほどが目安とされている白髪染めを、連続して行うことになってしまいますので、頭皮や髪のダメージを考えると、できることならば避けたいものであることを理解する必要があります。

白髪染めは、染めてからしばらくは不安定な状態で、色が安定して定着するのに、約1週間かかります。キューティクルがダメージを受けている間に染め直しなどで、また色を入れてしまうのは、髪にさらに大きなダメージを与えてしまいます。

単純な色ムラで染まりが弱かった部分を染めるのであれば比較的簡単ですが、全体の色味を明るくしたい場合などは、一度、髪の色をブリーチとか脱染剤で抜いてから染め直すという手順になるため、素人にはなかなか難しい作業となってしまいます。

「染め直し」という作業は暗めにする、トーンダウンは比較的簡単ですが、明るめにトーンアップするのが難しく、髪や頭皮のリスクも大きいのです。

ヘアマニキュアや、白髪染めトリートメントの場合も、染め直しによって、染まっている色より暗くはできますが、明るくしようとすると、やはりブリーチが必要となります。ただ、ヘアマニキュアや白髪染めトリートメントは染色力が弱く、色持ちも長くないので、できればブリーチなどをせず、色が抜けるのを待ってから改めて染めることをおすすめします。

白髪染めトリートメントは、その染色力が弱いため、色付きの具合がゆっくりでおだやかであり、自分のイメージした色と違っていた場合でも早めに気づけることや、使用をやめれば2週間程度で色が抜けるので、白髪染め初心者はまず、白髪染めトリートメントを試してみるほうが、失敗して染め直しをするリスクを避けることができます。

それでは実際に、「白髪染めを失敗してしまった!　一刻も早く直したい!」　「白髪染めの仕上がりがどうしても気に入らない」など、絶対に染め直しをしなければいけないときは、どうしたらよいのでしょう。

白髪染めに失敗してしまったら・・・

白髪染めを失敗したり、気に入らなかったときに染め直しをしたりする際には、次のようなことに注意する必要があります。

1. 美容室での白髪染めだった場合、その美容室に染め直しを依頼する。保証期間なども事前に確認しておく
2. 家庭での白髪染めで失敗したときは、できるだけ染め直しは自分でやらずに、美容室に依頼する
3. できるだけ髪にダメージを与えない方法がとれないかを考えて染め直しをする

美容室でしてもらった白髪染めで、色ムラや染まっていない・・　などの不具合や、思っていたよりも色が暗い（明るい）などの不満な点があった場合は、その美容室で染め直してもらいます。他の美容室に行くという選択肢もありますが、どういう白髪染めをしてそうなってしまったのか、ということを一番わかっているのは、白髪染めをした美容室なので、染め直しをする際も対策が取りやすいです。

たいていの美容室では染め直しの保証期間を設けて、明記してあることも多いのですが、明記していなくても通常は受け付けてくれるはずです。美容室としては不信感からお客様を失ってしまうより、お客様に信頼を持ってもらい、継続して利用して欲しいからです。「染め直しをさせるのが悪くて言えない」という人もいますが、そんなに気にする必要はありあません。

染め直しのトラブルを未然に防ぐためには、事前のカウンセリングで自分の髪質や、以前にあったトラブルなどの情報を美容師に伝えておくと、染め直しになるリスクはある程度、避けられます。

家庭での白髪染めを失敗してしまったときは、美容室に相談して染め直しをしてもらうことをおすすめします。その際はどんな薬剤をどのように使ったらこうなってしまった。という情報を的確に伝えることが重要です。

白髪染めの染め直しは単に、「もう一度染める」ということではありません。特に明るく染め直す場合はブリーチや脱染剤を使用して1回色を抜くなど、複雑な手順をふまなければいけませんし、危険性のある薬剤を使用します。染まりの悪い場所には種類の違う複数の薬剤を使うなど、とうてい素人ができる範囲を超えています。自分で染め直しをしようとして、さらに悪化したり、再度、染め直すことになって、髪や頭皮に余計なダメージを与えたりする前にプロに頼んだほうが賢明です。

ただ美容室で染め直しをする場合でも、髪や頭皮に大きなダメージを与えてしまうことに変わりはありません。染め直しをする際はできるだけリスクの低いやり方を選択する必要があります。美容室でもブリーチなどを使うのはあまりおすすめしていないようです。

例えば、今すぐに染め直したい場合は別ですが、毛先のみが暗くなってしまったとき、暗い部分の色を抜いて他に合わせるのではなく、しばらく時間をおいて毛先の色が抜けてから、毛先と他の部分の色が同じになるように染める、という方法を取れば、色を足すだけで、脱色しなくてすむので、髪や頭皮へのダメージは軽減できます。

注意しなければならないのは、このような染め直しの手順をふんでも、薬剤の相性や、髪質の問題で、完全に思った通りの仕上がりに戻らないこともあるということです。染め直しはあくまで、「最後の手段」であることを忘れないようにしましょう。

家庭で染める白髪染めは手軽でリーズナブルですが、失敗してしまうと思わぬ手間と出費、そして、髪や頭皮を傷めることになってしまいます。ですので、白髪染めに慣れていない人は、最初は美容室で染めてもらったほうが、費用対効果もよいのではないでしょうか。

白髪染めの染め直しに関するまとめ

1. 白髪染めの失敗は、家庭での白髪染めに多く、薬剤の性質を知らなかったり、使用法を誤ったりすることが原因になる
2. 白髪染めの染め直しは可能だが、髪や頭皮を傷めるリスクが大きい。最初は白髪トリートメントなど、おだやかな染毛料から始めると失敗が少ない
3. 白髪染めに失敗してしまったら、自分でなんとかしようとせず、美容室に相談して、プロの技術で染め直してもらうことが大事　

色々なリスクを考えると、「白髪染めの染め直し」は極力避けたほうがよさそうです。普段から自分の髪質を知り、白髪染めをするときは、薬剤の性質、用法をよく確認する必要があります。白髪染めに詳しい美容師さんと懇意になって、色々質問したり、アドバイスをもらったりするようにするのも、染め直しを未然に防ぐことになってよいかも知れませんね。

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