男女差や年齢で髪質は変わる!?白髪染めの仕上がりは髪質によって違うの?

白髪染めをする場合、美容室で行うにしても、市販のヘアカラーを使うにしても、数多くのカラーサンプルの中から好みの色を選ぶことができます。カラー、トーン別に自分に合ったサンプルを見て白髪染めができるのでとても便利なのですが、白髪染めを使用する人は男性もいれば女性もいます。髪質は剛毛だったり、柔毛だったりと、千差万別です。さらに、同じ人でも若いときと年配になったときで、髪質が変わった。と感じている人も多いようです。

性別や年齢などによって異なる髪質でも、白髪染めの染まり方は同一なのでしょうか？

「染めの仕上がりがサンプルとは違っていて、いつも不満」と、感じている方や、美容室で「染まりにくい髪質ですね」と、言われたことがある方は少なくないようです。

また、「昔は剛毛で悩んだのに、今は逆にハリがなくなってきた・・・」など、自分の髪質の変化を感じている方もいます。

そこで男女差や年齢の違いによる髪質の特徴や、髪質に合った白髪染めのポイントなどをまとめてみました。

男性と女性、髪質には大きな違いがあった!

髪質を決める重要な要素としては、「太さ」と「かたさ」があります。男性と女性の髪質の大きな違いは、もちろん個人差もあるのですが、多くの場合、女性の髪の方が太くてかたいということがあげられます。「えっ、男性の方が剛毛じゃないの？」と、思われる方も多いと思いますが、実際、女性の髪は太くて丈夫であり、男性の髪は細くて柔らかです。男性は短髪が多く、刈り上げた部分や坊主頭の「たわし」のような感触から剛毛のイメージがあるのかもしれません。

髪の毛自体の寿命も女性の方が4～6年なのに対して、男性は3～5年と、女性の方が長くなっています。この男女の髪質の違いには男性ホルモンと女性ホルモンが大きく作用しています。男性ホルモンは髪の成長を阻害して抜けやすくする働きがあり、女性ホルモンは髪の寿命を延ばして丈夫にする働きがあるのです。

このため男性は比較的早くから、薄毛や脱毛に悩む人が多く、女性は白髪や髪の毛自体の傷みや乾燥などに悩む人が多いようです。

さらに髪質の「老化」という点でも、男性が20歳頃をピークとして、髪が細くなっていくのに対して、女性のピークは30歳頃といわれています。

それでは実際に加齢によって髪質はどう変わっていくのでしょうか?

年齢によって髪質はどう変わる?

前述したように髪質は老化によって、ある年齢を境に徐々に細く、弱くなっていきます。老化と一口にいっても、その要素としては、

1. 男性ホルモンと女性ホルモンのバランスの乱れ
2. 頭皮の血行不良による髪の栄養状態の悪化
3. 継続的に受けた外的ダメージ（紫外線やパーマ液など薬品によるもの）

などがあり、それらが複雑にからみあって、白髪やクセ毛を発生させます。また、若いときに比べ髪の毛が細くなり毛量が減少したと感じたりします。「髪の毛にツヤがなくなった」「パサついてまとまりにくくなった」と、感じる人もいます。さらに年を重ねると、髪の毛の減少やハリコシの喪失、白髪の増大によって、髪のボリュームがなくなり、頭皮が透けて見えたり、分け目が目立つ。などの悩みを持つ人が増えてきます。

このような加齢による髪質の変化はすべての人におこることです。特に白髪の増大は見た目が目立つことでもあり、白髪染めをするだけで、10歳程度の若返り効果があるといわれています。

白髪染めをする際、これまで述べてきた男女の髪質の違いや、加齢による髪質の変化は白髪染めの効果にどのような影響を及ぼすのでしょうか。髪質による染めやすさ（染めにくさ）はあるのでしょうか?

髪質による白髪染めの効果の違いとは?

結論からいうと、白髪染めが染まりやすい髪質は、柔らかく細い髪の毛です。また、元々の髪の色が明るめの人の方が染まりやすいです。反対に元々の髪が黒々していてかたく、太い髪質の人は白髪染めがしにくい髪質といえます。

これは白髪染めの薬剤が、髪の表面のキューティクルの間をしみこんで白髪を染めていくためです。しっかりした太い髪質の毛はキューティクルの枚数も多く毛の表面を密におおっているので、白髪染めの薬剤が浸透しにくいのです。「染まりやすさ」だけでいえば、キューティクルがこわれたダメージヘアの方が、より染まりやすいといえます。

髪質によって、イメージどおりの白髪染めをするには次のようなポイントに気をつける必要があります

1. 染まりやすい髪質の人は明るめの色に染める場合は希望通りのカラーを選び、暗めに染める場合は1トーン明るめのカラーを選ぶ。
2. 染まりにくい髪質の人は明るめの色に染める場合は1トーン明るめのカラーを選び、暗めに染める場合は希望どおりのカラーを選ぶ。
3. 染まりにくい髪質の人は、物理的に白髪染めが髪にふれている量、時間を増やす

白髪染めで気をつけなければならないのが、染める白髪だけではなく、全体として見た場合の、染めた髪と白髪になっていない黒髪の部分との発色の違いです。白髪はそのままの色で染まりやすいのですが、黒髪の部分は元の色が影響するため、色味が変わってしまいます。上述したように髪質と染める色によって希望のカラーよりトーンをずらしたカラーを選ぶと、染めたいカラーサンプルの色と実際の仕上がりのギャップを補正できるのです。

白髪染めが染まりにくい人は、白髪染めの塗布量を増やす、放置時間を延長する、二度染めをするなど、薬剤がより多く髪にふれている状態にすることが必要です。二度染めは髪や頭皮へのダメージが大きく手間やお金もかかるので最後の手段として、まずは白髪染めの量を増やし、放置時間の延長をしてみるとよいでしょう。

髪質の違いと白髪染めの関係のまとめ

1. 男性と女性で髪質は違う。女性の髪質は太くて丈夫、男性の髪質は細くて柔らか。
2. 年齢とともに髪質も変化する。個人差はあるが、加齢とともに髪質は細く柔らかくなり、毛量が減って白髪やクセ毛が増える。
3. 髪質によって、白髪染めのしやすい髪質としにくい髪質がある。自分の髪質に合った

白髪染めをすることが、キレイに染め上げるポイント。

白髪染めの仕上がりに不満足な方、気になっている方は美容師さんなどに相談して、自分の髪質に合った白髪染めの方法を試してみてください。

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