子供なのに白髪がある!遺伝だけではない、その驚くべき理由とは?

多くの中高年世代にとって、加齢にともなう白髪への悩みはつきないものですが、若年で発生する、いわゆる「若白髪」になれば、その悩みはさらに大きいものになります。まして、10代の子供となれば、思春期ということもあり、もっとも容姿を気にする年頃なので、本人の悩みは深刻なものがあります。また、そのような白髪で悩む子供をもつ、親御さんも、同じく悩みを抱えています。

そして、この子供をはじめとする、10代で白髪に悩む人が最近、急増しているといわれているのです。

子供では、遠慮がなく、口さがないところもあるので、からかいの対象になってしまたり、エスカレートしていじめの対象になったりしてしまうと、恥ずかしさから引きこもって、不登校の原因にもなりかねません。

全然気にしていないようで、笑ってすませているけれど、本心はかなりダメージを受けて悩んでいる・・・、というのは、思春期によくあることです。

白髪を隠すためには、「染める」ことが手っ取り早いですが、ここでも子供に特有な「校則との兼ね合い」、という問題がおこってきます。ほとんどの学校では、髪を染めることが校則で禁じられています。白髪を染めて校則違反となれば、また新たなトラブルで悩むことになってしまいます。そこで、この記事では、

「なぜ、若いのに白髪が生えてくるんだろう」

「白髪を改善する方法はないのかな?　染めなきゃダメ?」

「染めたいけど、校則違反といわれると、それもできなくて・・・」

といった、白髪に悩む子供や、その親御さんに向けて、若年層の白髪の原因や対処法をまとめてみました。

子供の白髪、その意外な原因!!

子供で白髪が発生してしまう理由には次のようなものがあります。

1. 遺伝
2. 睡眠不足・眼精疲労（スマホ、ゲームによる目の酷使）
3. ストレス（内的なもの、外的なもの）
4. 栄養不足（偏食などの食生活の偏り）
5. 病気

子供で白髪が生えてくる理由で一番多いのは、やはり遺伝によるものです。白髪で悩む子供の両親や、親族に、同じく若白髪の人がいるならば、ほぼ遺伝と考えてよいでしょう。

若白髪が生えやすい体質は確かにあるようです。ただし、要因は単独でないこともあり、後に述べる要因が絡んでいることもあるので、いちがいに、遺伝とあきらめないようにしてください。

遺伝以外で、子供の白髪が、急増している理由で、いちばん問題になっているのが、スマホやゲームによる眼精疲労と睡眠不足です。LINEやインスタなどのSNSや、YouTubeやTikTokなどの動画サービスは、今や中高生にとっては、必須のものになっています。ゲームもネットを介して他者とつながるなど、魅力的なアイテムが目白押しです。

このような魅力的なスマホやゲームを見ていると、時を忘れてしまい、深夜に及んでしまうこともあります。その結果、深刻な目の疲れ（眼精疲労）を引きおこします。これに寝不足が絡めば疲労も回復することがありません。

眼精疲労は肩こりの原因になり、上半身が固まってしまって、血行が悪くなります。そうすると、頭皮の血行不良によって、髪に栄養が回らなくなり、白髪が増えてしまうのです。

次に、思春期というデリケートな年頃に特有な様々なストレスも白髪の要因となりえます。失恋やいじめといった、心の問題からくる内的ストレスや、部活など、野外活動による紫外線の髪への影響など、外的ストレスが考えられます。現代の子供は学校生活も私生活も忙しく、余計にこのようなストレスを受けている、という現状があります。

髪への栄養ということでいえば、偏った食生活も子供の白髪の要因となります。ジャンクフードの過食、野菜嫌いなどで、栄養が偏ってしまうと、タンパク質から作られる髪の毛は必要な栄養を得られなくなり、白髪が発生してしまう可能性があるのです。

ごくまれに、病気が原因で白髪が発生している場合もあります。皮膚の色素の異常とか、甲状腺のホルモンの異常などが考えられます。髪の毛以外にも気になる症状がある場合は病院で診察してもらったほうがよいでしょう。

このように、子供で白髪に悩む人が増えてきた背景には、単なる遺伝ではなく、現代ならではの様々な要因がひそんでいたのです。

それではこのような子供の白髪を改善するにはどうすればよいでしょう?　また、どのようなことに気を付ける必要があるのでしょうか。

子供の白髪は回復可能!?　何に気をつけたらいいの?

白髪にはその特徴から、2種類の白髪があります。一つ目は、髪を黒くするのに必要な、メラニンの生成が何らかの要因で休止してしまった、「休止型白髪」。そしてもう一つが、メラニン生成の機能が完全に失われてしまった、「欠失型白髪」です。加齢による中高年の白髪は欠失型であり、一度白髪になってしまった髪が黒く戻るということはまずありえません。対して、若年の白髪は、「休止型」が多く、適切な対策をとれば、メラニン生成が再開して、黒髪が戻ってくる可能性があります。

そのため、子供の白髪対策は、次のような手順で対処することが必要です。

1. 生活改善（規則正しい生活、バランスの取れた栄養摂取）
2. 生えてしまった白髪を目立たせない工夫をする
3. 染めるのは最終手段。染める場合も強いヘアカラーをさける

子供の白髪の原因が眼精疲労や寝不足、栄養不足にある場合、これらの要因を取り除くことによって、新たな白髪の発生を防止することができます。また、生えてしまった白髪の毛根から、黒髪が戻る可能性もあります。

子供から、スマホやゲーム機をすべて取り上げる、というのは非現実的な話ですので、時間を決めて、のめり込み過ぎないように気を付けることが大切です。ときどき、スポーツや趣味で身体を動かして、筋肉を使うことによって、全身の血行をよくする。夜更かしをせずに、決まった時間に起きる。など、生活のリズムを規則正しく改善するだけで、白髪予防に大きな効果をもたらすのです。

栄養面においては、白髪には海藻とかゴマがいいとか、黒い食べ物がよいなどと、いわれますが、食品は薬ではないので、特定な食材が効くというより、肉類、魚類、乳製品、ナッツ類、野菜や果物など、すべての栄養素を網羅したバランスの取れた食事を日常的に取ることが、何より頭皮環境にもよいのです。子供だと、どうしても高脂質で味の濃い物、砂糖をふんだんに使ったお菓子などを好みますが、ときどきは、和食を食べるなどの工夫も頭皮環境改善に役立ちます。

今現在、生えてしまっている白髪に対しては、まず目立たなくする方法を考えましょう。男女で髪型は変わりますが、白髪は内側の毛に発生することも多いので、分け目をきっちりと出したりすると、目立ってしまうことが多いです。ふんわりとボリュームを持たせるなどの工夫で、白髪は目立ちにくくなります。そのうえで、目立ってしまう白髪は抜かずに切ることがおすすめです。

それでも白髪の数が多すぎるとか、色々試してもなかなか改善しない・・・という人は、「染める」ということになりますが、子供の場合、大人と違って注意点があります。

ヘアカラーによる白髪染めや、美容室での白髪染めは、すぐに黒く染まるという点ではよいのですが、薬剤が強いため、髪を傷めやすく、頭皮へのダメージもあります。その結果、本来、回復の見込みがあった毛根が、回復不能になってしまうということになったら、本末転倒です。美容室に行くのも、子供には大きな負担となってしまいます。

そのため、子供が白髪を染める場合は、白髪用のカラートリートメントがおすすめです。価格もそんなに高価ではありませんし、何より、髪や頭皮を傷める危険性が低く、徐々におだやかに染まっていくので、染めたことに気づかれにくいのもメリットです。

染めるという手段は、一時的には一番効果があるのですが、その後の頭皮環境の改善と黒髪への回復を主眼においた対策が重要なのです。また、子供の年頃では、染めたことをからかわれることなどもあるため、白髪に悩む子供をもっている親御さんは、そのような心情を理解してあげることも大切です。

そして、子供にとって、白髪を染める場合に大きな問題となるのが「校則との兼ね合い」です。白髪を染めたいけれど、校則違反になってしまう、という場合、どうすればよいのでしょうか？

白髪染め禁止!!　校則の壁、どうしたらいいの?

10代の中学生や高校生は、子供から大人に成長していく、重要な年頃です。そのため、行動にかなり厳格で細かい校則が課せられています。そのデメリットとして「トンデモ校則」や校則の「融通のなさ」がニュースやワイドショー、ネットなどで、ときどき話題になることもあります。

特に「髪染め禁止」に関しては、どの学校でもかなり厳格な規定があって、元々明るい髪の毛の人は「地毛証明書」なるものを提出しなければいけない、などという話も聞きます。

校則については、ちょっと過剰な感じもありますが、白髪に悩んでいる子供にとって、特にまじめな子にとっては、この校則の壁がネックになって、白髪を染められないという、新たな悩みがふえてしまうのです。

また、学校によっては、これとは反対に、本人は白髪を染めなくてもいい、と思っているのに、黒く染めることを強制される、ということもあるようです。黒髪でストレート以外は異質で認めない、というのはちょっと異常で憤りを感じますが、それではどうしたらよいのでしょうか？

まず大切なのは、学校側に「白髪で悩んでいる」という事情を明確に説明することが必要です。これは当たり前のことなのですが、ワイドショーなどで取り上げられる、「校則の問題」の情報ばかりが先行して、勝手に身構えてしまい、ちゃんと学校側に説明せずに、あれこれ

悩んでいるケースというのが実は多いのです。

確かに理不尽な目にあった人もいたのでしょうが、都市伝説的に尾ひれがついた話になっている場合もあるので、そのような情報に振り回されないことが大切です。

学校側に相談する際は、できれば親御さんの方から説明したほうがよいでしょう。その際、くれぐれもケンカ腰のいい方や、クレームまがいの要望をするような態度は厳禁です。

最近は、行き過ぎた校則への批判が問題になっていますし、SNSでそのような情報もすぐに拡散されるので、誠実な態度で、白髪に悩んでいることをきちんと説明すれば、たいていは認められるようになってきています。

もし認められない場合は医師に診断書を書いてもらうとか、教育委員会に相談すればよいでしょう。

子供で白髪に悩む人の原因と対策　まとめ

1. 子供の白髪の原因には遺伝の他に、生活環境や栄養状態によるものがあり、特にスマホやゲームに依存することによっておきる白髪が、急増している。
2. 子供の白髪は、回復が可能なので、染めることより、生活改善が大切。染める前に目立たなくするのが前提。どうしても染めるときは、効果が穏やかなトリートメントを使う。
3. 子供が白髪を染めるとき、校則の髪染め禁止、という問題があるが、学校側にはまず事情を話して、納得してもらうことが大事。きちんと説明すれば認められることが多い。

思春期は、とても悩みやすいデリケートな年頃ですが、クヨクヨしていては、さらにストレスをため込んでしまいます。白髪もストレスをためずに、規則正しい生活をすれば回復していきますので、あまり深刻にならないようにしましょう。また、親御さんは普段から何でも話せる信頼関係を学校や教師と作っておくことも大切です。

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