朝シャンと白髪の相関とは?無意識な行動が白髪に繋がる??

朝シャンをすると薄毛になりやすいことは有名ですが、実は白髪のリスクが高まることはご存じでしたか?このように、無意識な行動が白髪に繋がっているかもしれません。とはいえ、朝起きたらまずは頭を洗わないと気が済まないような朝シャン派の人もいることでしょう。朝シャンはやめた方がいいのでしょうか?

この記事では、朝シャンが白髪を増やす理由と、その対策についてご紹介します。適切な朝シャン方法をとれば、白髪や薄毛を恐れることなく朝シャンできます。朝シャン派の方や白髪を増やしたくない方は、ぜひ最後まで目を通して下さいね。

朝シャンが白髪を増やす理由

朝シャンが原因で生えてくる白髪には、いくつかの種類の要因が重なっています。まずはその原因をまとめましたので、見てみましょう。

• 時間を確保しづらいため、シャンプーのすすぎ残しがあったり乾燥が不十分になりがち
• 頭皮の皮脂が落ち、1日中紫外線をモロに受けてしまう
• 寝起きは頭皮の毛穴が開いており、シャンプーの刺激が強すぎる
• 副交感神経がリラックスできずストレスを感じてしまう
• 夜型の生活なため、髪の毛の成長サイクルが乱れる

では、これらの詳細について、1つずつ解説していきます。

①時間を確保しづらいため、シャンプーのすすぎ残しがあったり乾燥が不十分になりがち

朝は出勤や出かける準備に追われているため、余裕を持った時間がとりにくいです。慌ててシャンプーをしてすすぎ残しがあると、頭皮に細菌が繁殖します。結果として頭皮環境が乱れ白髪や薄毛に繋がります。十分にドライできないことも同様に、頭皮の細菌を増やす行為になります。

髪をうまく乾かすコツは、ドライヤーを使用して乾かす前にしっかりとタオルドライすることです。タオルで頭皮を優しく包み込み、髪の根元から水分を除去することで乾くのが早くなりますよ。

頭皮はとてもデリケートであり、頻繁に細胞が生まれ変わっています。髪の毛の総本数はおよそ10万本であり、毎日その1本1本が0.3mm程度伸びています。合計すると1日で30mも伸びていることになります。こんなに頻繁に細胞分裂が起こっている部位は、体中見渡してもそうはありません。この頭皮環境が乱れることで髪の成長に必要な栄養がうまくいき渡らなくなってしまいます。

②頭皮の皮脂が落ち、1日中紫外線をモロに受けてしまう

髪を洗いすぎると頭皮の皮脂が必要以上に落ち、紫外線をモロに受けるようになってしまいます。朝やお昼の紫外線をたっぷり浴びる時間帯に、この天然のバリアをはれないことは大きなマイナスです。実は頭皮の皮脂が紫外線から髪を守っている部分は大きいため、朝から皮脂を全部落とす勢いで髪を洗うことは避けた方が良いでしょう。

また、髪の毛も日焼けをします。髪が日焼けをするとパサついたりダメージを受け髪質が劣化します。さらに、髪が濡れているときに紫外線を浴びると、髪が酸化し、黒髪が赤茶系の色に脱色していきます。よく、水泳をやっている人の髪の毛が茶髪っぽいのも、濡れた髪が紫外線を浴びるためです。朝十分に髪の毛を乾かさなければ頭皮環境の悪化だけでなく、脱色のリスクも増加します。

③寝起きは頭皮の毛穴が開いており、シャンプーの刺激が強すぎる

寝起きは頭皮の毛穴が開いた状態です。というのも、夜22時から深夜2時が髪の成長する時間帯であり、髪が伸びている最中は毛穴が開くからです。寝起きの朝早い時間はまだ毛穴が開いており、そこへシャンプーが入ると、通常のすすぎでは落としにくく、毛穴に残ったシャンプーから細菌が繁殖します。

特に敏感肌の人は注意が必要ですが、敏感肌でなくてもデリケートな箇所に細菌が繁殖する恐れがあるため、その強すぎる刺激で髪を成長させる細胞までダメージを受けてしまいます。

髪の成長時間帯からもわかるように、夜に温かいシャワーで頭皮を洗い、血流をよくすることは頭皮の新陳代謝を活性化し、寝ている間の髪の成長を促すことができます。

④副交感神経がリラックスできずストレスを感じてしまう

本来、夜にシャワーを浴びれば、副交感神経がリラックスしているためストレスは感じません。しかし、昼の時間帯は交感神経が働いているため、体は緊張状態になります。そんな中で洗髪してもリラックスできずにストレスを抱えることになります。

ストレスと白髪に相関があることは有名な話で、実際に医学的にも裏付けられています。ただでさえ朝シャンは時間に追われていることが多いです。ストレスを感じやすい朝シャンは、白髪に繋がりやすいことを理解しておきましょう。

⑤夜型の生活なため、髪の毛の成長サイクルが乱れる

朝シャン派の人は、夜の寝る前にシャワーを浴びるというルーティンがないため、ついつい夜更かしをしてしまいがちです。先にも述べたように深夜は髪の成長サイクルです。この間に寝ることで髪の毛の健全な成長が促されます。「朝シャワーを浴びればいいや。」と、夜更かしをしていては、健全な黒い髪が生えてきにくくなってしみますよ。

朝シャンする際に気を付けること

ここまででは、朝シャンにはメリットが無いように感じてしまいますね。しかし、朝シャンにはリラックス効果や、朝の寝ぐせ直しが簡単になるなどのメリットもあり、どうしても朝シャンをやめられない方もいるでしょう。ここからは、気を付けるべきポイントをまとめています。たまにでも朝シャンすることのある人は、ぜひ頭に入れておいてくださいね。

• お湯の温度は38℃のぬるめで
• 二度洗いは避ける
• 湯シャンだけもあり
• 時間に余裕を持って行う
• 育毛剤は朝シャンと同じタイミングで行う

• お湯の温度は38℃程度のぬるめで

体温より少し熱めのお湯を浴びることで、朝の時間に開いている毛穴に対して過剰な刺激を和らげることができます。皮膚の表面温度は35℃程度であり、頭皮の皮脂は水溶性で水に溶けるため、この温度で十分に洗い流すことができます。

さらに、朝起きて下がった体温をぬるめのお湯でゆっくり起こしてあげることで血流が促進され、頭皮の新陳代謝を良くし、頭皮を柔らかくすることが期待できます。

熱めのシャワーでサクッとサッパリしたい人もいるかもしれませんが、熱めのシャワーにはデメリットもあります。それは、先に述べた皮脂を過剰に落としてしまうことに加えて、シャワー中の塩素濃度が高くなってしまうことです。

シャワーも水道水なので塩素が含まれます。水温が高いと水の中に溶ける塩素量が増えるため、塩素濃度が高くなるということです。髪は塩素でパサつくだけでなく脱色し、赤茶色になります。白髪が気になる人はこの色も気になってしまうと思うので、熱めのシャワーは避けましょう。

• 二度洗いは避ける

シャンプーで普通に洗髪すれば、汚れは綺麗さっぱりと落ちます。二度洗いすると、シャンプーの高すぎる洗浄力のため、髪にダメージを与えてしまいます。必要以上に皮脂を落とすことは避けましょう。

どうしても洗い足りない気がしてしまう人は、1回目を洗う時は湯シャンにすることをおススメします。湯シャンだけで、よほど頑固な汚れを除いてきれいに洗い流すことができます。2回目でシャンプーするとき、軽くゴシゴシするだけで泡立ちの良さを実感でき、洗えている感じを持てますよ。

正しいシャンプーの方法として、すすぎに時間をかけることが挙げられます。ネットには髪をとかしながら洗うこともおススメされていますが、それよりも、すすぎできちんとシャンプーを落とすことが大切です。しっかりと洗い流す時間を確保しましょう。

• 湯シャンだけもあり

場合によってはシャンプーを使わないこともありです。シャンプーが詰まることもなければ、頭皮の皮脂を過剰に落としすぎることもありません。さらに、頭皮の皮脂が適切に分泌されることで、髪にツヤが出て、まとまりまでよくなります。

また、フケの予防まで期待できます。フケは皮脂の乾燥が原因なため、シャンプーで過剰に洗わなければ、フケも発生しなくなります。湯シャンは特に、頭皮の乾燥が気になる人におススメです。湯シャン後にもドライは必要なため、濡れたままにすることは避けましょう。

ネット上の口コミでは、「髪のべたつきは全く気にならない。」「においだけは少し気になる。やはりシャンプーのにおいの方が良い。」「3週間続けたが効果がいつ出るのか楽しみ。」など、人それぞれ受け取り方が異なります。

最近では芸能人でも湯シャン派を公言する人もいたりと、偏見は少なくなっています。シャンプーを使わないので経済的ですし、いつでも始められます。気になる方はまずは週1だけシャワーを使うなどと、少しずつ試してみるのもいいと思いますよ。

• 時間に余裕をもって行う

人によっては1番に意識するべきことかもしれません。朝急いでいるせいで、ドライが十分でなく髪が生乾きで出かけたり、すすぎが甘くシャンプーが残っていたりしては、リラックス効果という朝シャンのメリットを享受できないだけでなく、頭皮にダメージ与えてしまいます。

どうしてもドライする時間が十分とれない日は、ヘアオイルなどで保護してあげることも有効です。

• 育毛剤は朝シャンと同じタイミングで行う

最後に番外編を記載しておきます。先にも述べましたが、朝は毛穴が開いています。しかし、そのために育毛剤が浸透しやすくなります。朝に時間を確保することができれば、育毛剤は朝使うと効果が良くなりますよ。

まとめ

朝シャンにはリラックスできるメリットもありますが、髪の毛にとってはストレスを与え、白髪に繋がります。朝シャンで無意識に白髪を増やさないために、考慮するべき事項をまとめておきます。

・朝シャンをする際はシャンプーをすすぐことと、ドライするための時間を十分確保すること。

・朝から髪を洗いすぎないこと。朝は毛穴が開いているため、刺激が強いだけでなく、昼間の紫外線をモロに浴びてしまします。

・朝シャンのお湯はぬるめで、場合によっては湯シャンだけもあり。

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